美容・アンチエイジング

【化粧品理解】知らなかった...危険な界面活性剤、安全な界面活性剤を調べたので共有します。

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こんにちわ!S平です。

今回の記事では、化粧品に含まれている“界面活性剤の安全性”について色々と調べてきましたので、ご紹介したいと思います。

前に書いた記事 【美肌のプロに学ぶ】皮フ科医が推奨するスキンケア術まとめ で皮膚科医のスキンケア術を調べたところ、
『界面活性剤は肌バリアを壊すから、使用すべきではない。』
というのが、最も多い主張でした。

ただ、そこで少し違和感がありました。化粧品を使ってる人の中でも美肌は人は大勢いるのではないか、と。

そこで、かずのすけさんをはじめとする化粧品の専門家の書籍・ブログを色々とインプットし整理をしてみて、たどり着いた結論があります。
それは『界面活性剤は“種類さえ間違えなければ”安全』ということです。

なぜ界面活性剤は種類さえ間違えなければ安全なのか?詳しく見ていきましょう。

界面活性剤とは何か?界面活性剤の刺激性、界面活性剤の安全な種類、を説明していきます!

界面活性剤とは何か?

界面活性剤とは、実は水の次に我々が手で触れている化学物質だそうです。

それでけ我々の生活に入り込んでいる界面活性剤ですが、どのような働きがあるのでしょうか?

大きく2種類の働きを持っています。

①乳化作用

乳化作用とは一言でいえば「水と油を混ぜ合わせる作用」です。
通常そのままでは混ざらない水と油ですが、界面活性剤は使うことで混ざるようになるのです。
(水と油が混ざると白く濁ることから“乳化”と表現するそうです)

②洗浄作用

洗剤などに界面活性剤が利用される理由はこの洗浄作用にあります。
界面活性剤は繊維と汚れのすき間に入り込み、乳化作用によりその油汚れを水で溶かしやすくする働きをもっています。

<天然の界面活性剤>
界面活性剤と聞くと、非常に人工的なものを想像しがちですが、実は天然の界面活性剤もあるんです!!
以下は2つ例としてご紹介します。
・卵黄に含まれる「卵黄レシチン」:マヨネーズを作る際にお酢と油が混ざるのはこの「卵黄レシチン」のおかげ!
・母乳に含まれる「ガゼイン」:赤ちゃんが成長に必要な水分と脂質を無理なく吸収できるようガゼインが2つを乳化している。

界面活性剤の刺激性

タイトルと相反する言葉かもしれませんが、、、

界面活性剤には、「皮膚や粘膜に付着させたと時に炎症を誘因する性質」=刺激性があると研究により明らかになっています。

食器用洗剤を使用しすぎたときに手が荒れてしまう、などはまさにそのような刺激性の例ですね。

先に答えを言ってしまいますと、化粧品として界面活性剤を利用する際は、「刺激性の低い界面活性剤を選んで利用する」ことが重要となります。

それでは界面活性剤にどのような刺激性があるのか?大きく3つ種類あります。

1. 脱脂作用

脱脂作用とは皮ふ上にある天然オイルの“皮脂膜”を洗浄してしまう作用を指します。

皮脂膜は本ブログでも何度かご説明させていただいた通り、お肌が持つ天然のバリアであり、肌内部の水分保持や乾燥予防と非常に重要な働きを持ちます。
この皮脂膜を必要以上に洗浄してしまうと、お肌はこのバリア機能を失い、乾燥や肌トラブルの原因となってしまいます。

あとで口述しますが、重要なのは、「洗浄力の強すぎない界面活性剤を選ぶこと」なんです。

2. たんぱく質変性作用

たんぱく質変性作用とはその名のとおりたんぱく質変性を変性させてしまう作用です。

お肌は「ケラチン」などのたんぱく質で出来ており、たんぱく質変性作用のある化粧品をお肌につけてしまうと、刺激を肌が感じて炎症を引き起こしてしまう可能性があります。

シャンプーが目に入って痛いのは、このたんぱく質変性作用が目の粘膜にあるたんぱく質を変性させ刺激をしているからだそうです。

あとで口述しますが、ここで重要なのは、「たんぱく質変性作用をほとんど持たない界面活性剤をえらぶこと」です。

※イオン性界面活性剤のみが持つ作用

3. アルカリ性

アルカリ性については、「せっけん」にのみ当てはまる刺激作用です。(そうなんです!せっけんも実は界面活性剤なんです!!)

人の肌の表面の皮脂膜は弱酸性です。せっけんは弱アルカリ性の成分です。

この弱酸性である皮脂膜に対して、弱アルカリ性の石鹸を使ってしまうと、相性が良すぎて必要以上に脱脂をしてしまい、刺激が強くなってしまいます。
肌の弱い人にとって、この刺激は肌トラブルの原因となってしまいますし、皮脂膜を取り過ぎてしまい肌本来のバリア機能が弱くなってしまいます。

化粧品を利用する際には、かならずアルカリ性ではなく、弱酸性であるものを利用することが非常に重要となるんです!!

「せっけんは界面活性剤を含まない」という情報が多くの書籍をはじめ流れていますが、これは誤った情報です。
(自分も最近までそう思っていました。。)
詳しくはこちらの記事で書きましたので参照ください!
【化粧品理解】石鹸は実は危ない!使っても良い洗顔・避けるべき洗顔を調べた見た

4. 静電気

化粧水や乳液などの塗る化粧品に使用する非イオン界面活性剤は静電気を発しない為はあてはまらない刺激ですが、陰イオン界面活性剤を使用する洗顔やクレンジングなどの洗顔系化粧品は、マイナスの静電気を発声させ、肌を刺激するとされています。

静電気が強く刺激の強い界面活性剤を使用してしますと、指で感じるようなパチッとする静電気までは感じることはできませんが、微弱な静電気が肌を刺激しまいます。

このような微弱な静電気が積み重なると炎症やかゆみを引き起こしてしまいます。

だからといってすべての洗顔料がわるい!というわけではなく、静電気の発生量が少ない“アミノ酸系界面活性剤”などが入った洗顔料を利用していくことが重要となります。

本章では特に以下の書籍を参考とさせていただきました。かずのすけさんの書籍やブログは非常に専門的かつわかりやすく大変参考になるので、皆様もぜひチェックしてみてください!卵を使って、自分が使っている化粧品にたんぱく質変性作用があるか確認する方法など非常に実践的でわかりやすい良書です。

界面活性剤は化粧品のベース成分!

界面活性剤について簡単にご説明させていただいたところで、・・・次は化粧品について簡単に理解を進めていきましょう。

早速ですが、
みなさんは、化粧品に含まれる“3つの成分”をご存知でしょうか?

いろいろと複雑そうな成分をたくさん使っていそうな化粧品ですが、実は基本成分は3つしかありません。

その3つの成分とは、「水(水性成分)」「油(油性成分)」「界面活性剤」の3つの成分です!

実はどんな化粧品であろうと、この3つのベース成分が70~90%を占めています!(残り10~30%は機能性成分や品質向上・安定化成分、着色料・香料など)

以下、化粧品がどのようなベース成分で構成されているか簡単にまとめていますので参考ください。

化粧品と界面活性剤

一番多く界面活性剤含んでいる化粧品は、クレンジング・洗顔などの洗う化粧品、化粧水や美容液、乳液はどれも少ないですが、界面活性剤を含んでいます。

このように、「界面活性剤」は化粧品を構成する基本成分であり、“界面活性剤フリー”という化粧品はほとんど存在しません。

※一部界面活性剤を使わず乳化できる技術を活用して作っている化粧品もあるのですが、価格が高いうえ、そもそも界面活性剤が危険ではない為、紹介は控えさせていただきます。

化粧品に使用される界面活性剤が危険ではない理由

○塗る化粧品

塗る化粧品に使用される界面活性剤が危険ではない理由は、そもそもこのような化粧品には界面活性剤がごくわずかしか使用されていない為です。

化粧品専門家のかずのすけさんいわく、“少なくとも10%以上の配合でなければ長期塗布でも全く問題ない”とブログ内でおっしゃっています。
以下、前述の化粧品種類別の界面活性剤利用率ですが、化粧水や乳液とどれも界面活性剤の利用率は10%以下であることがわかりますね。

塗布化粧品と界面活性剤

加えて、塗る化粧品などの基礎化粧品で使用される「非イオン界面活性剤」と呼ばれる種類のものは、たんぱく質変性作用がほとんどなく、静電気を発生させることもなく非常に刺激が少ない成分です。加えて。分子量が大きく、皮ふ浸透するなど絶対にありえないそうです。

ですので、

①塗る化粧品には刺激するだけの界面活性剤量が配合されていない ②刺激が限りなく少なく、皮膚に浸透しえない界面活性剤が使用されている

という2点から、塗る化粧品の場合、(よっぽど変なメーカーのものを使用しない限り)界面活性剤についての心配はいらないかと思います。

界面活性剤よりむしろ注意すべきなのは、エタノールやBGなど、界面活性剤ではない刺激を起こしうる成分です。これらの成分についてはまた別の機会で分析をしてみたいと思います。

(参考情報)界面活性剤の種類と刺激

界面活性剤の種類とその刺激について簡単に図解を用意しましたので、参考ください。

界面活性剤の種類と刺激

○洗う化粧品(洗顔)

界面活性剤について細心の注意が必要なのは、洗顔料やクレンジングなどの洗う化粧品類です。

洗顔料に使用さるのは“陰イオン界面活性剤”です。
陰イオン界面活性剤にはさまざまな種類があり、洗浄力が高く刺激の強いものから洗浄力が低く刺激の弱いものと種類によって異なります。

以下の図をご覧ください。
こちらは化粧品評論ブロガー「かずのすけ」さんの書籍をもとに、陰イオン界面活性剤の種類とその洗浄力(刺激)を整理させていただきました。
※より詳しく知りたい方はかずのすけさんの書籍に陰イオン界面活性剤の洗浄力早見表というページがあるのでそちらをご参照ください。↓
間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり (リンダパブリッシャーズの本)

陰イオン界面活性剤の種類と刺激

表にある通り、洗顔料で刺激が少ないのはアミノ酸塩型、次いで、カルボン酸塩型、が挙げられます。せっけんは刺激が強いですね。。

そんな中、かずのすけさん自身は、まずは洗浄力が比較的弱いカルボン酸塩型から使用することをおすすめされています。

なぜ一番刺激の少ないアミノ酸塩型ではないのか?

それは、かずのすけさんが提唱されている“洗浄格差”理論という理論がある為です。

詳しくは書籍またはかずのすけさんのブログを見ていただければ詳しく書いてありますが、一言でいえば、肌はそれまでの強力な洗浄に合わせて皮脂を分泌している為、いきなり洗浄を弱めすぎるのは危険、という理論です。

ですので、カルボン酸塩型→アミノ酸塩型→洗浄料不使用、の順で洗顔の刺激を弱めていくことが重要になります。

ちなみにかずのすけさんのおすすめされている洗顔料は以下のようなものです。

カルボン酸塩型+アミノ酸塩型が配合された低刺激の洗顔料。まずはここからはじめることをおすすめされています。

アミノ酸系の非常に洗浄力の弱い洗顔料です。乾燥肌の方や、洗浄力の弱い洗顔でふだんから洗っている方におすすめされています。

まとめ

  • 界面活性剤は「水と油を混ぜ合わせる乳化作用」「すき間に入り込む汚れを取り除く洗浄作用」の2つの働きを持っている。
  • 界面活性剤は4つの刺激(脱脂、たんぱく質変性、アルカリ性、静電気)を肌にあたえる可能性があり、どんな界面活性剤を含んだ化粧品か、きちっと精査する必要がある。
  • ちなみに、界面活性剤フリーの化粧品はほとんど存在しない。界面活性剤は化粧品のベース成分であり、せっけん含めどんな化粧品にも多少なりとも含まれている。
  • 塗る化粧品については、そもそも界面活性剤の配合量が少なく、かつ、使用されている界面活性剤(非イオン界面活性剤)は刺激が限りなく少なく、皮膚に浸透しえない為、危険性はない。
  • 洗う化粧品に使用される陰イオン界面活性剤は刺激のある~少ないものとあり、刺激の少ないカルボン酸塩型、アミノ酸塩型の界面活性剤を含んだ洗顔料を選ぶことが、非常に重要。

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